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  ふとした偶然で、「提督 admiral」という2008年の米=ロシア映画を観る。

 映画としては駄作だが、1917年のロシア革命後の内戦で反革命政府首班を務めたコルチャークを主人公としている所は興味をひかれた。

 コルチャークと言うと、日本ではオムスク、イルクーツクなどシベリアを拠点にした反革命政府首班というイメージが強いが、元来は海軍軍人である(だから提督 admiral)。

 日露戦争では旅順陥落で日本軍の捕虜となっている。WWIでは、バルチック艦隊に所属、機雷敷設によってドイツ艦隊の巡洋艦、駆逐艦などを撃沈した。

 この功績で黒海艦隊司令官に就任した所で、2月革命が発生。司令官を解任。
 臨時政府のケレンスキーはコルチャークを米国に派遣、次いで日本経由でロシアに帰国途中横浜で10月革命が勃発した。

 といわけで、旧黒海艦隊令官であったコルチャークがシベリアを拠点とした反革命臨時政府首班に担がれるわけである。

 ところで、この映画でコルチャークを演じるK.バベンスキー、現在ロシアを代表する男優であり、ネトフリ大河ドラマ「トロツキー」も主演。

 どうも現在のロシアではトロツキーもコルチャークも大河ドラマになるらしい。
 しかし米=ロシア合作というのも現在では不可能だろう。
 
 

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