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「ルート181」という2003年に制作されたドキュメンタリー映画がある。

 監督はミシェル・クレフィ(パレスティナ人)とエイアル・シヴァン(イスラエル系ユダヤ人)である。

 「ルート181」とは1947年に国連決議181条で採択されたイスラエルの国境線を二人の監督が名づけたもの。

 ただし、この国連181条で採択された国境線は、第一次中東戦争以来、イスラエルが占領し続けている状態にある。

 クレイフィとシヴァンは、この1947年の国境線に沿って移動し、その周辺の人々をカメラに収めていく。映画の時間は270分。

 このドキュメンタリーは、明白に『ショアー』を意識しており、有名な「床屋の場面」のパレスティナ・バージョンもある。
 ちなみにシヴァンは、世俗派且つイスラエル国家解体(反シオニズム)の立場のごく少数のユダヤ人である。

 私はこの映画を2004年にNPO法人「前夜」の東京自主上映会で観た。確かその時は鵜飼哲さんが解説をした。

 「前夜」とは、徐京植さん、高橋哲哉さん、そして私の長年の友人、現在は同志社大学グローバルスタディーズ教授の菊池恵介さん達が理事となったNPO法人。
 『前夜』という季刊誌を発行しており、在日、パレスティナ、障碍者など、マイノリティ問題を集中的に扱っていた。

 

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