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 蓮実重彦翁が東京国際映画祭での小津生誕120年のイベントについて不機嫌さを爆発させているようだ。

 蓮実はこのイベントに電通と ヴェンダースの新作『Perfect Days』の製作にかかわったTHE TOKYO TOILET Art Projectなる組織が加担していることを述べ、電通に関しては、なにはともあれこの組織が関わると碌なことにはならないと断言する。

 TOYKOTOILETプロジェクトとは、ウルトラネオリベ渋谷区長と日本(笹川)財団が組んで、ダイワハウスに新しいデザインを発注する企画。博報堂出身の渋谷区長は東京五輪に合わせて街を「清潔に」ということでホームレスの人を公園から強制排除した人物である。これで「共生」がキーワードというから「臍で茶が湧く」とはこのこと。

ところで今回のヴェムダースの脚本に関わっているコピーライター、これも電通で、しかも同期入社の業界有名人が他に5人ほどいる。一人は安倍派の中山義秀、後は全員早稲田―電通。中山はパソナの代表補佐でもある。これが「ポストモダニズム@JAPAN」の成れの果てである。

 糸井重里の例が有名だが、次世代の詐欺師達は、21世紀に入って安倍政権と結びついて日本の文化産業をほぼ制圧したようだ。

 翁の不機嫌も「自分の撒いた種」ではある。

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