田村智子さんが共産党新委員長へ。女性初の共産党党首である。
　政治家としての能力は公で見る限り、立憲民主の泉氏や前原氏よりかなり上なようだ。

　しかし「朝日」の中北インタビューは例によって謎である。

　日米安保条約は10年更新で、予め「更新不可」の通告可能な条約である。従って、日米安保「不更新」は如何なる意味でも「革命」ではない。

　野党共闘が行き詰ったのは立憲のスポンサーである「連合」が何が何でも「共闘」拒否のメッセージを送り続けたため。
　しかし立憲の議員は落選すれば「ただの人」になるから、来る総選挙では共産との共闘を選択せざるを得ないだろう。

　それにしても、東大政治学の人達は、とにかく二大政党制にしたいために、共産党を解党したがる。
　解党して、自分たちが指導する（つもり）の中道リベラル新党の「駒」になれ、というのだから傲岸不遜とはこのことである。

　私は共産主義者でもマルクス主義者でも、勿論日本共産党員でもないが、昨今の政治学者達の傲慢な「政治音痴」振りには呆れる他ない。

　何と言っても、彼らの理想は英国の小選挙区一院制だったのである。つまりサッチャーの強権的新自由主義をモデルにしていた。

　それで共産党にニューレーバーの駒になるため「解党しろ」とは一体何様のつもりだ？