検察が裏金システムについて安倍派幹部の立件・逮捕については「断念」と報道されているようだ。
しかし刑事事件の場合、「法的に無罪」であること=常識的としても「シロ」ということではない。
一般の刑事事件でさえ、「推定無罪」、「有罪」の「立証責任」は検察側が負うこと、など高いハードルがある。
しかも、政権党の最大派閥の違法な資金の流れが、法的に個々の幹部が立件できなかったからと言って、常識のレベルで「シロ」とはまず考えられない。
裏金システムが長年にわたって構築・運用されてきたという事実が動かない以上、一般市民にとっては、「政治とカネ」の問題の闇はただ深まっただけだと言える。
ついでに言えば、政治部ジャーナリズムが、このシステムについて「知らなかった」ともやはり常識的には考えにくい。
しかし「政治刷新」委員会参加の安倍派10人の内9人が「裏金疑惑」があるにも関わらず、差し替えは「排除の論理」と言ってのけた岸田首相、要するに安部派を「排除する」つもりはないということだろう。いやはや。
いずれにせよ、岸田は次の総選挙で勝つつもりがあまりないようだ。
京都市長選で維新候補が梯子を外されたようだが、これは自民と分裂しては福山氏に負ける可能性があるという状況判断では?