関西財界トップ(住友電気)が大阪万博を赤字になった場合も「穴埋めは難しい。財界は精一杯やった」と元旦に表明。
関西財界は経団連とともに大阪万博を主導してきたが、起こるであろう「大量の赤字」を国に負担してもらおう、ということだ。
国に負担してもらう、ということは全国の市民が税金で負担する、ということ。
万博事業の利益はごく一部の企業、維新政治家が「山分け」して、赤字も含めた負担は全国の市民に。こんな「べらぼう」な話はない。
現在の経団連トップは住友化学の十倉会長。住友は元来大阪を拠点とするグループである。
住友は元来、江戸時代から鉱山採掘で豪商化し、明治以降は鉱山・金属などを中心に、三井、三菱と比べると、一見地味ながらも安田とともに四代財閥の一画を占めてきた。
敗戦後の財閥解体・持つ株会社禁止の後も、高度経済成長とともに、六大企業集団としてグループを形成。十倉会長の石油化学部門は、通産省主導の国家投資=石油化学コンビナートとともに巨大化した(現在は環境規制が緩い海外に工場=公害を輸出している)。
住友銀行はバブルの際に、大阪の地上げ屋と組んで、巨大な利益を上げ、バブル崩壊後「やばい」商売に手を出さない方針であった三井銀行を吸収合併、三菱に継ぐ大企業集団となったのである。