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 ハイデガーが筋金入りの「反ユダヤ主義」者であり、またナチスの熱狂的な支持者でもあったことは、WWII直後から仏でもサルトルを含めた研究者の間では知られていた。

 T.W.アドルノの『本来性という隠語』は、WWII以後も隠然たる力をもっていたハイデガーへの批判として書かれたものである。

 1933年のハイデガーのフライブルク総長就任演説は同時代的に刊行されており、日本でも丸山眞男がこれを読んで「おやおや」と言っていた。ちなみにハイデガーの総長就任は当然ながらナチスの政権掌握と平仄を合わせたもの。
 総長就任後、ハイデガーは恩師のE.フッサールがユダヤ人であることを理由に迫害に晒され、ついに1938年に孤独の内に世を去るまで、完全に放置した。

 ハイデガーのナチス支持、一時は哲学者にありがちな「政治音痴」として扱われ、戦後は「技術論」など著しながらテクノロジー文明への批判をしていた、とされるがこれも真っ赤な嘘。

 死後公刊された日記から、ハイデガーはWWII後の熱狂的な反ユダヤ主義者であり続け、毎日TVを見てドイツ・サッカーの「栄光」に興奮していた、ほとんどただの「ネトウヨ」であったことが明らかになっている。

 言うまでもないが、ハイデガーはアラブ人にも一切の共感をもっていなかった。
 

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