おやおや、今日も新聞はAIと脳科学に関する「怪しい」特集を二つも組んでいる。
一つは、今はやりの「万能AI」。2045年に「シンギュラリティー」が訪れる、として「人類脅かす可能性も」とリード文。
「シンギュラリティー」噺、ここまで来ると「ノストラダムスの大予言」に似てきたなー。
45年になったら、別の御伽噺が紡がれるのだろう。
しかし「人類の存続」が地球生態系を含めて、今、現に危機に晒されているのは事実である。
ただ、その原因はAIの進化などではなく、抽象的には「人類の愚かさ」、具体的には「無限の成長」を前提とした近代世界システムの限界である。
近代世界システムとは資本主義世界経済とインターステイトシステムの複合メカニズムであり、それは現在、世界中での不平等の拡大、排外主義そして戦争、として現れている。日本の状況もこの文脈において捉える必要がある。
別のページでは「脳科学」で「認知症」、「うつ」、「パーキンソン」を克服として小型ザルを使った計画に来年3億の予算を計上とぶち上げている。
これは人為的にはサルをパーキンソンやうつ、認知症にさせる「倫理性」の問題があるだけでなく、前提が「デジタル脳」の開発と言っている時点で、「AIによる不老不死」噺と変わらない。やれやれ。