今日の新聞広告にでかでかと東浩紀・茂木健一郎対談の新書『日本の歪み』が貼り付けられている。
「すべてが壊れてしまう前に、日本人が考えるべきこと」と銘打っているが、これを滑稽と呼ぶか、笑止千万と切って捨てるか、は難しいところである。
何と言っても、「すべてを壊している」当事者たちが語っているのである。
脳科学芸人の茂木さんなどは百田尚樹の新党結成に駆けつけた、というから、相当切羽詰まってはいるのだろうけれども。
「日本の歪みを喝破する」とリード文にあるけれども、これもなかなかに味わい深い。これこそ「自己言及」の典型例だと言えるだろう。これも「現代思想」の成果かな?
しかし、Amazonランキング1位、「大反響4刷り」とあるが、ほんまかいなー。これでは「日本も壊れる」だろう、少なくとも文化産業は。
ところで、「日本人が考えるべきこと」というのが、いかにも東・茂木対談らしい。日本語を読むのは「日本人」だけではないの!