しかし、それにしても「原爆投下も選択肢」のイスラエル閣僚の発言のもつ意味、日本のメディアではあまりにも無視されているのではないだろうか?
そもそもWEBでの第一報からして最初「読売」、次「毎日」、「朝日」は朝5時だった。
他方、この1週間は、国内野球大会の記事が新聞の2-4面占めるような状態である。
勿論、野球を応援するのは各人の自由だ。
しかし、「社会の木鐸」たるメディアはパレスティナで起こっていることの意味を「野球大会」の10倍を報じる責任がある筈だ。
とくにメディア、こうした重大事件に際しては、歴史的文脈を簡略であれ、読者に提供すべき。
今回の場合、最低でもナクバから4回にわたる中東戦争、レバノン侵略、シャティーラの虐殺、ジェニンの虐殺など。
これはかつての「ル・モンド」でもやった程度のもの。やる気があれば日本のメディアにやれないはずはない。
かつてローマ帝国末期、市民には「パンとサーカス」が提供されたが、どうも昨今は「サーカス」優先で、パンが提供されるか怪しくなっているようだけれども。