ネタニヤフ首相、イスラエルとパレスティナの対立を「光と闇の対決」との形容し始めたらしいが、「スター・ウォーズ」の見過ぎてはないか?
「光と闇」、「善と悪」の二元論、子供が映画を面白がっている分には無害だし、おそらくある年齢までは必要でもあるのだろう。
しかし、大の大人、しかも国家元首の頭の中が「善悪二元論」では物騒で仕方がない。
しかも、ネタニヤフの手には中東・イランを灰燼に帰すだけの核兵器が握られているのだ。
ネタニヤフはすでにイランとヒズボラーに対して「北部でわれわれを試すな」と脅迫している。
しかし、これはロシアン・ルーレットで相手側にだけ銃をつきつけ、弾は「核兵器」という状況である。
ペンタゴン(米国防省)はイスラエルに地対空ミサイルと空対空ミサイルの緊急供与を決定、「アドバイザー」も送るという。これは、イスラエル軍の暴走を「抑え込む」ための苦肉の策だろう。
地上軍侵攻に一度はゴーサインを出した国務長官ブリンケンも「停戦ではないが、人道的配慮の必要性」などと今になって言い始めた。しかし、「停戦ではない」という所に空隙がある。
イスラエル、国連当局者へのビザ発行を停止。同時に機甲師団を国境に集結させた。
ここまで来れば米国がネタニヤフを止めるしかない。