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 おやおや、この京大仏文出身の先生、私は存じ上げないのだが、随分悪い意味で「ナイーブ」なカミュ像を抱きしめておられるようだ。

 しかし、問われるべきは、パレスティナのアラブ人たちを欧米の支援を受け、イスラエル軍が虐殺している今この時に、この「アラブ人に対する無動機殺人」の不条理を掲載する、毎日の見識だろう。

 WWII後、アルジェリアは独立運動を展開したが、仏側は武力で鎮圧。「アルジェリアはフランス」であるから、FLN(民族解放戦線)は「テロリスト」、その行為は「テロ」とされた。パリのアルジェリア人が1961年10月に平和的にデモをした際も、仏警察はこれを襲い掛かって、1万2千人を逮捕、大量の人間をセーヌ川に突き落とし、数十人が死亡。

 捕虜には一切の法的保護は与えられず、電気ショックをはじめとする拷問のマニュアルが開発され、それはその後ラテン・アメリカの軍事政権に輸出され、対ゲリラ戦に活用された。

 ちなみにFNの創設者、J.マリー・ルペンはアルジェリア戦争の際の拷問担当部隊に所属。

 それにしても、1960前後生の仏文学者が、まだ「不条理」の夢に浸っているのは、完全に時代遅れ。今「不条理」を感じているのは、一方的に虐殺されているパレスティナのアラブ人ではないのか?

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