米、イスラエルに軍事支援、原子力空母G.フォードを東地中海に派遣・・・ちょっと、これまずは「常識外れ」、「非合理的」ではないだろうか?
中東最強のイスラエル軍と正規の軍隊がないパレスティナでは、すでに軍事的には圧倒的非対称な関係にある。
そのイスラエルを米国が空母まで派遣して援助するとは?ハマスが空軍をもっているとは寡聞して聞いたことない。
さらに問題なのは、米国が、どういう腹積もりが「戦争」を宣言しているネタニエフに「連帯する」としていること。
軍事的に圧倒的に非対称なイスラエルとパレスティナの直接対決は「戦争」にはならない。一度戦争機械 War machineが発動されれば、一方的な虐殺になるしかない。
であるから、どうしても非当事者の調停国が必要になる。原則論としては当然、米国がその役目をはたすべき。
ところが、米国が即座に当事者宣言してしまったので、西側諸国や国連もしばらく動きがとれない。ということはしばらくネタニエフが状況の主導権を握るということ。
これが何を意味するかはパレスティナ史に少し詳しい人はすぐわかるだろう。
調停者、可能ならば中国、ブラジル、インド、南アフリカ、あたりか?特にブラジルと南アフリカは公式には「パレスティナの大義」を支持している。