「言論封殺と名誉」
この一月、麻生の「戦時の覚悟」に始まり、原発汚染水放出、東浩紀の「言論封殺」・「大学解体」のファシスト宣言、そして、その「痴愚神」を「礼賛」する祭り、と続いて慌ただしく、すっかり「どわんご」問題を忘れていた。
ところが、今日大学に行ってみると、事務の方から「東京地裁から郵便が届いています」と声をかけられた。
はて、と思って開けてみたら、「どわんご」さんが私に対して訴えを起こしたらしい。
7月に内容証明が来た際は「すわ」と勇んで、同僚の実定法の人やメディア関係者に相談したら、「いや、これで名誉棄損ということない」とあっさり言われ、「あらら」、となってほとんど「忘れていた」のである。
しかし、地裁からの文書を見ると、確かに「どわんご」さん、私を「名誉棄損」で訴える、と仰っている。
これは勿論受けて立つ。
何と言っても、これは「21世紀のファシズム」による「言論封殺」のスラップ訴訟である。
20世紀のファシズムは滝川事件、天皇機関説と大学への攻撃で完成した。
フランス語で「名誉を救う sauver l'honneur」という表現があり、私は好きではあるが、簡単に使えるものでもない。
しかし、今の時、「名誉」に賭けて言論封殺を粉砕すると宣言しましょう。