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 先日のG7でインド、ブラジルなどの「グローバル・サウス」が自分達の思い通りにならないことに、ようやく気付いた日本政府・マスコミ、周期的にこの問題をとりあげるようになった。

 最初は「自由民主主義体制」の結束、次は「法の支配」、それでもうまくいなかいので、結局「西側」VS反「西側」という構図(本音)で行くことにしたようだ。

 日経の今日の論説によればブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカなどを「反西側」と位置づけ、インドをQUADの枠に巻き込むことで、なんとか「切り崩し」を図っている。

 モディ政権の国内でのヒンドゥー原理主義政策に目をつぶってでも、インドを「西」側にとりこみたい、とG7まで頑張ってきたが、どうもうまくいかない。 

 ソ連時代からの兵器供給がどうの、などと事情通ぶっているが、インドの非同盟中立はネルー以来の国是であり、そう簡単には変えられない。

 1955年、インドネシアのバンドンでネルー、インドネシアのスカルノを中心としてアジア・アフリカ会議が開かれた。ここで採択された非同盟中立精神をバンドン精神と言う。

 米国はバンドン精神を破壊することで冷戦に勝利したが、30年後になって「バンドンの亡霊」に悩まされることになったようだ。
 さて、ここで日本の選択は?
 
 

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