子供の頃、観たアニメ作品で記憶に残っているものとして、「アルプスの少女ハイジ」、「フランダースの犬」、「母を訪ねて三千里」、「赤毛のアン」などがある。
「ハイジ」、「フランダース」などは、ある意味独仏などの欧州大国ではなく、ある意味周辺的な地域を舞台にしているのは興味深い。
フランダースは「フランドル」の英語読みで、場所的には現在のオランダ・ベルギーにあたる。
アニメの最初にはフラマン語(オランダ語)の歌が挿入されているが、これは1975年という放映時では、日本人にはほぼ馴染みがなかったのではないだろうか?
私は3度ほどアントワープに行ったことがある。その内、一度「ネロ」がその前で死んだとされるルーベンスの絵がある教会に行ったことがある。
そのルーベンスはそれほどのものでもない、とは思ったものの、観光客相手の現地の人が「パトラッシュ、パトラッシュ」と声をかけてきて、グッズを売りつけようとしたので驚いた(俺は犬か!)。
ハイジの「お爺さん」は元傭兵で外国経験も長い。当然「民間人」の間では泰然自若として、且つ「なんでも知っている」筈だ。であるからハイジはお爺さんに「教えて」もらうことで成長できた。
フランドル、スイスは共にハプスブルクVS仏王権の因縁の地域である。