生成AIやCHATGPTのもたらす「ビジネスインパクト」噺はともかくとして、やはりAIが可能にした「自律型致死兵器システム」については議論は避けられない。
現在すでに技術的に可能であるのは、米軍のイラク占領時の状況へのシステム導入。
イラク戦争のような「大義なき侵略戦争」の後、外国軍が長期支配する場合、支配された側の抵抗を「テロリスト」と「民間人」に分けるのは原理上難しくなる。
これは日本の中国侵略、仏のアルジェリア戦争、米のベトナム戦争、すべて同じ。
例えば、イラク駐留米兵にとって、「武器をもった少女」を認知した時の判断。
特殊部隊に所属、この状況に置かれたある人物は、瞬時に「敵」と認知したが、「少女」であることも認知したため、引き金を引かなかった。
実際には、同様の状況で「引き金を引いた」兵士の方が多いと思われる。現在の国際法では、それは「合法」。
しかし、現場で「少女」を射殺した場合、生身の人間は後でPTSDに苦しむことが多い。
この判断・射殺をAIにさせれば、当然PTSD問題は発生しない。
先の元特殊部隊員は、そのことをもって、「自律型致死兵器」に警鐘を鳴らす。
逆にこのシステム開発に勤しみ、米政府に売り込んでいるのも元特殊部隊員である。