「日経科学記事、核融合発電の遅れを懸念」

 昨日、7月9日の日経編集委員による「科学記事」を批判しました。そこでは、アインシュタイン、ディラック、ポーリングという三人の「天才」科学者=核廃絶論者に対して「晩節を汚す」という驚くべき裁断が下されていた。

 今日の日経の編集委員による「NEXT VIEWS サイエンス」では、「核融合発電」に向けた法整備を急げ=欧州の規制は厳しすぎる、という主張がなされている。

 これ、現時点でも少なくともヒューム的継起とは言える。

 ちなみに原発が核分裂によるエネルギー利用であり、理論的には原爆と同じ原理、ということは周知のことと思う。

 核融合とは水爆のエネルギーと同じ原理。現在、ただし水素の同位体である重水素を核融合させるために、原爆(核分裂)によるエネルギーを使うため、所謂「純粋水爆」は存在しない。

 さて、日経の記事では「2025年完成、35年核融合実験開始」のスケジュールが欧州基準の規制によって「遅れる」ことを頻りに心配している。

 この記事は「核融合は原子力か」と題し、核融合発電ではあたかも「放射能汚染」が起きないかのような印象操作を行っているが、これは勿論間違い。

 しかし反対する科学者を「晩節を汚す」と貶めるつもりだろう。

 

現在もっとも実用化に近いと思われているヘリオンエナジーの技術は、核分裂をいっさい待ちいない純粋な核融合発電です。2028年からマイクロソフトに電力の供給を開始するとされています。en.wikipedia.org/wiki/Helion_E

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@yhkondo
 字数の制限で省きましたが、確かに現在「核融合発電」は理論的には核分裂を用いない、とされています。

 しかし、実際には炉壁などに中性子が当たって有害な放射性物質に変化あるいは三重水素なども発生するため、決して「安全」とは言えません。

 にも関わらず、管轄官庁や日本のマスコミは「核融合発電」は原発と違って、「安全」という印象を与える情報を大量に発信しているのです。

 今日の日経の記事でも「核融合」は「燃料や廃棄物が原発とは異なる」として、あたかも「放射能汚染」ないかのように読者を誘導しています。

 むしろ、こちらの方を重視すべきではないでしょうか?

はい。中性子の発生をおさえるタイプの核融合発電が実際に実現するのか、あるいは、中性子の制御が可能なのかなどが問題であることは間違いないと思います。

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