「ベルギー国王、植民地支配を謝罪」
先日、オランダ国王の大西洋奴隷貿易への謝罪について2回に分けて投稿しました。
オランダの隣国ベルギーでは国王フィリップが2013年には「あらゆる人種差別と闘う」と表明、2020年にはベルギー領コンゴの植民地支配について謝罪しました。
実際ベルギーの1885年からのコンゴ支配の「残虐さ」は恐るべきものでした。暴力的な「奴隷制」と言えるもの。関心の或る方はプラシャッド『褐色の世界史』などお読み下さい。
またベルギーはコンゴ独立後初代首相のルムンバをCIAと共謀の上、クーデターそして殺害に関与。
ルムンバの遺体は硫酸で溶かされましたが、「歯」の部分だけ残り、それがベルギー政府に移送。ごく最近ベルギーは、この「歯」をルムンバの遺族に返還しました。
オランダの場合と同じくベルギーの植民地責任への「向き合い」は21世紀に入って急速に前進。2000年には「植民地化にもよい面があった」が60%前後でしたが、現在は30%を切っています。
これは世代交代もあるが、直接的には教育の結果。
他方、日本の「植民地責任」に関する歴史教育と言えば・・
日本の「ポストモダニズム」の特徴は「植民地責任」に向き合うことからの「逃走」ないし「抑圧」と言えましょう。