「メキシコ最大州で左派女性知事誕生」
メキシコで最大の人口を擁するメキシコ州知事選で左派のデルフィナ・コメス氏が勝利。
メキシコは来年大統領選があり、現在女性左派候補(メキシコ市長)が有利とされています(同じく左派のロペスオプラドールは憲法上再選なし)。
メキシコは1970年代―80年代前半まで「オイル・マネー」を大量に貸し付けられ、「優良成長国」とされていた。ところが、レーガンの高金利政策であっという間に「破産国家」に転落。
1994年のFTA加盟以来、新自由主義的再編によって国土の風景は激変しました。北部の農場地帯は壊滅。現在は麻薬が主産業となっています。麻薬マフィアとの戦いを標榜する自治体首長の殺害もあとをたたない。
メキシコから米国への大量の移民はFTAによってメキシコの雇用が消滅したため。
このような状況を受けて、2014年に新たに左派政党を立ち上げたオプラドールが2018年大統領に就任。
メキシコは2000年代ラテンアメリカに左派政権が続々と誕生した際も右派。ルラが大統領に復帰したブラジルと中米の「巨人」メキシコの連携。こうなると米国も全て「思い通り」とは行かなくなるでしょう(ペルーやベネズエラはCIA関与のクーデターで転覆ないし混乱に追い込んだけれども)。