自民党の得票数は基本落ち続ています。何回か書きましたが、安部政権誕生の際の自民党の得票数は、民主党に大敗した時のそれより少ないのです。
それ、すなわち2008年の「年越し派遣村」のメディア化によって「格差」と「貧困」の是正を期待して民主党に投票した層が、見事に期待を裏切れて「政治」から離脱したからに他なりません。
現在の自民党は「小選挙区制」を最大限に利用し、有権者比3割前後+公明党・創価学会によって辛うじて「単独過半数」に達しているにすぎません。
またこれは人口の多い議員内閣制の構造的な「弊害」でもありますが、一度政権についた与党は、明らかに選挙の争点ではなかった、「改憲」・「社会保障」解体への「パッケージ」支持を獲得したように振る舞います。勿論言論やデモなどの院外行動によって、通りにくくなる法案もあります。
しかし今通常国会のように、政府・与党が「ごり押し」と心を決めた4法案、つまり原発全面回帰、軍需産業援助、マイナンバー強制、入管法改悪、などの場合は、「合法的」に阻止するのは難しくなります。
結局選挙で勝たないといけない。その場合維新でさえも有権者2割比しか獲得していないことに注目すべき。実際高卒の人の政権支持率は極端に低い。
ただ、この層の人たちの投票率も極端に低い。