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 日本と朝鮮半島の関係は、明治の初期から一方的な侵略・植民地化の歴史でした。

 また日本国憲法制定の際には「国籍条項」が入れられることで、それまで「日本国籍」を持っていた朝鮮人・中国人が日本人から「排除」される準備が法制官僚によってなされます。

 サン・フランシスコ講和条約とともに日本という「国家」は形式上独立しましたが、在日朝鮮人・中国人は国籍を失います。

 また朝鮮半島では戦争で分断され、韓国籍を有しない朝鮮人の方も多く生まれます。

 この他阪神教育闘争など、戦後の在日朝鮮人の歴史への入門として徐京植さんの下の本は、とても有益だと思います。はじめて徐さんの本を読む「日本人」の方にはやや「苦しく」なる箇所もあるでしょうけれども。それでも徐さんの本の中では「苦しくない」方だと思います。

 フランス現代思想とポストコロニアル、あるいはフランス現代思想とマイノリティを語る方には是非読んでもらいたい。

 おそらく、日本の80年代的なポストモダニズムが全く植民地支配の責任から眼を背けていたことが、自らの経験の喚起とともに理解できるでしょう。

 尚、日本と朝鮮半島の関係はフランス・ドイツの二大国の関係とは異なります。フランスとアルジェリアの関係に相似と言えるでしょう。

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