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東芝と日本資本主義史(上)

先日、原発事業にのめりこみ、ゴールドマンサックスに乗っ取られ、搾り上げられた挙句、倒産した東芝について投稿しました。

東芝の歴史はある意味、日本資本主義の歴史とも重なっているので、少し振り返りたいと思います。

東芝は戦前は三井財閥系、東京芝浦電気という社名。

戦後の労働争議を「鎮圧」するために1948年に石坂泰三が社長に就任。石坂は6千人の人員整理を断行。つまりレッド・パージの当事者。

ちなみに石坂は1938年から第一生命社長でしたが、敗戦により第一生命本社はSCAP本部となり、石坂の社長室はマッカッサーの部屋となる。

石坂は1955年日本生産性本部初代会長、60年安保闘争の際には岸擁護の立場から財界として声明を発表。同年の社会党委員長浅沼稲次郎暗殺の際には、実行犯の「気持ちはわからなくもない」と発言。

原発導入の中心となったのも石坂です。経団連会長を「財界総理」と呼ぶこともあるが、これも石坂をもってはじまる。

石坂は第二臨調会長となった土光敏夫とともにIHI(石川島播磨)をも管理。

IHIは三菱重工、川崎重工と並ぶ軍事産業です。

であるから、東芝は倒産でも、軍事費倍増でIHIは「明るい未来」。

これら軍事産業は今年31年ぶりの大幅賃上げ。

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