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ダーウィンの「適者生存」とは?

ところで、ダーウィンの進化論自体は、目的論でもなければ、「強者」=「適者」でもありません。

このことは、教科書的には「講義」される筈です。

ところが、どういう訳か、他分野に応用されたり、とりわけメディアで拡散されたりする過程で、すっかり資本主義的「弱肉強食」を「科学的」に正当化してしまうことは過去にもあった。

この分野をスペンサーに代表される「社会進化論」と呼ぶ。そして、この「社会進化論」の一部は、人種主義的優生学へと列なっていった。

フーコーの『言葉と物』、19世紀における「生物学」、「経済学」
、「比較言語学」の転移を分析している。

21世紀では、「分子生物学」、「経済学」、「工学」の相互転移とメディア化のもたらす弊害は改めて分析されるべきでしょう。

補足すると、これは分子生物学の知見を否定するものではない。

あくまでカント的に「批判」し、どのような「範囲」で正当化され得るのか?という問いです。

ま、WWII以後の経済学はとりたてて「学術的普遍性」はない、と考えますけれども。

ケインス、シュンペーターも、「こけおどし」の数学などは使っていない。

やはりフォン・ノイマンに始まる「ゲーム理論」、結局戦略論にも、歴史記述にも役に立たたなかった。

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