「核・原発と米軍」・・・東日本大震災の際、最悪のシナリオは米軍による日本再占領だった
昨年、とある書評会でとりあげられ、たいへん好評だった本。
東日本大震災の際、状況の展開次第では、350キロ圏退避(首都圏全部含む)、米太平洋軍司令官指揮・自衛隊下請けによる、軍政の可能性があったことが、当時の関係者への聞き取りによって明かされていきます。
この過程で、いまだに日本が軍事的には完全に米国の管理下にあることが炙り出されていきます。
ETV特集でも放映されたので、ご覧になった方もおられるかと思いますが、書籍化され新たな情報も追加されていますので、ご関心のある方はぜひお読みください。
この本の中で、アメリカ側が「自衛隊は英雄的行為を示せ」、「英雄的精神が求められている」、というメッセージを送ってきたことが明らかにされています。これってつまりチェルノブイリの時のように、「超法規的」に自衛隊員が「全身被ばく前提で原子炉に突入しろ」、ということなのです。
著者・NHKディレクターの石原大史さんは、大学院の時の後輩。修論は「鶴見俊輔と思想の科学」でした。
今のNHKでよく生き残れたものだ。偉い!某プロデューサーも感心していた。
しかし岸田政権、「原発全面回帰」法、何考えてる?