この「アンケート調査報告」、東日本大震災、原子力災害伝承館のよるもの。しかし、この「伝承館」の館長、2011年3・11の直後、3・21には「ある一定の線量は、人間のためには害にならない、むしろベネフィット」福島の講演会で語った高村昇さん。

そして「調査報告」のリーダーは経産省お抱えの開沼博。「YAHOO基金評議員」も兼ねているようだが、そのYAHOOニュースで「福島・双葉郡3分の1は移住者ら 開沼氏ら調査、大半が「生活満足」と」3・10に流されている。

開沼博1984生、古市1985生だから、ほぼ同時期の東大社会学関係者。

開沼は吉見俊哉が指導教官、デビューに際しては上野千鶴子さんも積極的にプロデュース。古市は慶応SFCから駒場大学院に入学(誰が入れた!)。修論を指導教官の瀬治山角(専門ジェンダー論)が出版社に持ち込みデビューさせた。

2014年には「古市くん、社会学を学び直しなさい!!」(光文社新書)で東大社会学関係者がズラリ。勿論、古市が「研究者」のレベルではないことを前提に、しかしこの時点では「広報」に協力していたことになる。

慶応SFCは古市、竹中、鶴岡路人などで「札付き」のイメージがあるが、東大情報学環も開沼の他、「史上最年少准教授」の「ザ・ネトウヨ」もいた。

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訂正と補足

伝承館によるもの(正)

「むしろベネフィット」と福島の講演会で語った高村昇さん(正)

しかし、この発言、正直「譫言」でなければ、「意味不明」としかいいようがない。

そんなに「ベネフィット」に自信があるなら、廃炉作業とはいかないまでも「除染作業」に参加すればいかが?昔から「隗より始めよ」と言いますよー。

そういえば東浩紀も「福島原発をテーマパークに」という類のことを言っていたなー。「それならお前がまず除染作業に参加しろよ」と思った記憶がある。

ついでに言うと、経産省と広告屋、とにかくアルファベットを並べた「はったり」が大好き。最近はDXとGX。少し前はIOT。しかしIOTがそれほど「万能」なら、廃炉・除染作業もIOTでできる。要するに80年代のMEと同じでリストラの大義名分。

実際ME化でブルーカラー労働者の安定した雇用は消失。AIで現在残った20%程度のホワイトカラーの安定した雇用も5%を切るだろう。

3Dプリンタ―万能論もコロナ前には、かなり幅を利かせていた。

しかしそれなら半導体をはじめとする現在の「サプライ・チェーン」問題は起こらなかった筈。現実はマスクでさえ、「3D」プリンターは何の役にも立たなかった。

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