「はだしのゲン」、平和教材から削除
うーん、これ昨今の流れからして、「削除ありきの前提ではない」という市教委の主張、にわかには信じがたい。
「浪曲」が今の子供にはわからないーだからこそ、当時の時代を理解するきっかけにもなるのでは?
ゲンたちが困窮のあまり、他人の池の鯉を盗む描写、誤解を与えるー何言ってるのだ!そこまで困窮している、ということを伝えることが必要なのでは?
この有識者たちの「識見」に従えば、困窮したジャン=ヴァルジャンが姉の子供たちのために「一片のパンを盗んだ」設定の「レ・ミゼラブル」も不適、ということになる。
去年か一昨年、広島大学学長が日経の一面使って三浦瑠麗と写真入りで「平和」について対談して大学広告をしており、ひっくり返ったことがあった。
広島でも「有識者」と一般市民の感覚に大きな開きがあるのでは?
実際、2000年代の「君が代・日の丸強制」でも、広島では板挟みにあった校長たちが相次いで自殺する、ということがあった。
今の市教委の校長たちはその際、良心の呵責なしに強制に協力して出世したのではという疑惑を禁じ得ない。