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「同性愛嫌悪」と「反共産主義」

R.バーンスタインやJ.ロビンズの例でもわかるように、1940年-50年代の英米では、「同性愛嫌悪」と「反共産主義」が結合していました。

米国では共産党員と「シンパ」も双方、「communist」となります。

必要であれば、ニューディール派(社会民主主義派)にも「共産主義」のレッテルを貼ることは普通に行われました。

この、同性愛嫌悪と反共の結合を示す言葉が「Homintern」です。

一応補足すると、これは「コミンテルン」と「同性愛」の連結造語語です。

R.バーンスタインは、私的な場で「芸術家はみなhomintern」(この場合は肯定的な意味)と述べたとも言われています。

この「同性愛嫌悪」は現在の英米では劇的に変化しましたけれども、1950年代の英国では「同性愛」はまだ「犯罪」でした。

WWII中ナチスの暗号「エニグマ」解読に主要な役割を果し、また英国ではAIの父とされるA.チューリングは、1952年同性愛「罪」で逮捕され、強制的にホルモン治療を施された後、52年自殺します。

チューリングがケンブリッジのキングスカレッジ時代からゲイであることは、周囲の人間は勿論知っていましたし、ケンブリッジでは特に問題とされませんでした。

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