「ジャカルタ・メソッド」
最近、「グローバル冷戦史 global cold war」に関する紹介で、「ジャカルタ・メソッド」を紹介しました。
今月の「世界」3月号で長文書評として紹介されています。
ご関心のある方は、「立ち読み」でもいいので、ご笑覧下さい。
ブラジル、インドネシア、チリなどの軍事クーデターの連鎖の構造にも触れられています。
日本でも比較的知られている、1973年チリ、軍事クーデターの際、ピノチェトは作戦コードネームを「ジャカルタ」とします。
作戦開始前首都サンチャゴの通りには虐殺を予告する「ジャカルタが来る」という落書きが突如として現れ、また「ジャカルタ」と書かれた脅迫状が左翼活動家の家に届けられました。
またブラジルでは「ジャカルタ」とは「虐殺」を意味します。
こうした「グローバル冷戦」の文脈の研究、世界的には「常識」になりつつありますが、日本への導入はほぼゼロ。
逆に三浦瑠麗が「国際政治学者」を名乗る有様です。
これには「政治学者」たちも責任なし、とはならないのでは?
「ジャカルタ・メソッド」補足2)
この本の長文書評、私ではなく、松野明久さんが書いているので、「ご笑覧下さい」は失礼な表現になることに気づきました。
ご関心の或る方は、「ジャカルタ・メソッド」の長文書評、立ち読みでもいいので「ぜひお読み下さい」に訂正します。
その上で、「ジャカルタ・メソッド」も、冷戦史、現代東南アジア史にご関心の或る方には、お勧めの本です。