「マスケット銃とサーベルを扱う戦う戦士」
「三銃士(trois mousquetaire)は、みなさんご存じの19世紀のA.デュマの有名な時代小説。
この銃士mousqetaireがマスケットとサーベルを携帯するスペイン・テルシオの戦士です。
三銃士の主人公たちがガスコーニュというスペインと隣接した地帯の出身であり、またカトリックの最高幹部枢機卿でありながら、「国家理性 Rasion d'Etat」の体現者となるリシュリューを宿敵、としている舞台設定をご想起下さい。
もちろん、デュマの三銃士はスペイン軍に所属はしていませんが、ガスコーニュ出身の「銃士」という点でテルシオの構成メンバーの多くと出自は同じです。
また、粗筋としては、ルイ13世の妃アンヌ・ドートリッシュ(つまりオーストリア・ハプスブルク家)の側にたって、リシュリューと戦う、というあり得る構図です。
この「銃士」は視覚化された形では「シラノ・ド・ベルジュラック」。
あるいは「ロード・オブ・ザ・リング」やカミュの「客人」の映画化で主演を演じたヴィゴ・モーテンセンの「アラトリステ」、日本で観れる貴重な映像です。
三銃士 trois mousqetaires(正)
三銃士 trois mousqetaire (誤)
ちなみに「シラノ」も数回に渡って映画化されていますが、原作は19世紀後半のエドモン・ロスタンです。