とは言え、この自民党の新自由主義化は自らの支持基盤を掘り崩すことでもあります。
この結果として、自民党は長期的に総得票数を減らし続け、現在公明党=創価学会の助けなしには、多くの小選挙区において選挙戦を戦うことができません。
自民党は、議会制民主主義の政権与党としては、党組織が元来脆弱です。(逆に共産党は少数だが、組織としては強固)。
となると、自民党の現在の大衆的支持基盤は、実践倫理佼成会(200万―300万人)、統一教会、そして創価学会、とむしろ宗教団体、ということになります。
この実践倫理佼成会(早起き会)、統一教会ほど注目されていませんが、日米のエスタブリッシュメントにより「公式」に食い込んでいます。
シンポジウムの提供を通じてハーバードや東大などの大学関係者も巻き込んでいます。
維新の馬場幹事長、自民の森喜朗など、統一教会、実践倫理佼成会の双方に関係をもっている議員も多い。
となると、現在の自民党は、安倍、麻生、小泉、福田、中曽根などの首相経験者の一族というコアとタレント、スポーツ選手などの「陣笠」、起業家を名乗る「詐欺師」に二極化しています。
不祥事で逮捕されるのは、コア以外の議員。
今のところ、コアは米国に歯向かわない限り「untouchable」です。