「支配階級 ruling class」ー合法化された暴力の管理者ー検察
近年の韓国映画は、検察と財界・政界のつながりを描くものも多い。
検察・警察は、軍隊と並ぶ「合法化された暴力」の管理者でありまがら、一般的に組織としてあまり表に出ることを好みません。
日本など、自衛隊、防衛省などよりも、警察庁、検察の方が実質的にははるかに権力を持っていると言っていい。
特に安部前政権、経産省+警察キャリア公安組によって固められていた。
日本では、元来三権分立、とくに司法の独立が機能していません。
いわゆる「統治行為」論をはじめとする「政治案件」は言うまでもなく、刑事案件でも、圧倒的に検察優位であり、起訴された場合の、世界に類を見ない99%前後の有罪判決率などは、この検察優位の一つの表れと言えるでしょう。
賛否両論ある「裁判員制度」も一審だけのことであって、二審、三審には関与できません。
いずれにしても、現在のところ、裁判員制度が検察に歯止めをかけるようにはなっていないようです
また「死刑執行」に関しても法務大臣に圧力をかけるのは、検察です。
つまり法務次官よりも検事総長の方が上なのです。
判事に関しても、最高裁事務局が定期的な研修と人事権によってコントロールしているのは周知のとおり。