現在、明治大学の平和教育登戸研究所資料館が
『極秘機関「ヤマ機関」と登戸研究所 —日本陸軍の防諜とは ゾルゲ事件80年—』という企画展を行っています。コロナという事情もあって、ウェブ上でも解説パネルなどがPDFで見られるようになっています。

meiji.ac.jp/noborito/event/spe

この企画では、

政府に対する批判がまだ可能だった1930年代、東京帝大教授・横田喜三郎が満州事変について批判的な意見を表明したころから右翼の脅迫が始まったこと、しかし横田教授の立場をまだ多くの世論は支持していたこと、その空気が1935年天皇機関説事件などを経て徐々に変質していったこと、やがて「防諜」が強調される戦時下の相互監視社会になったこと、を順を追って資料を紹介しつつ説明しています。
(「展示資料」というPDFでは横田教授に送られた中傷・脅迫の葉書も見られます)。

東大の宇野教授らの学術会議任命問題がすでに起きている現在、横田帝大教授の事件が遠い昔のことに全然思えないのですよね。

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