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「新たな階級社会」

 従ってここ30年起こっている事態を記述するには、「新しい階級社会」という概念の方が適切です。

 1)中間層が解体していった、この30年、日本の大企業は空前の利益を上げ続けています。

 2)この「空前」の利益は、政府の税制優遇などの行政からの支援に加えて、主に人件費のリストラによるものです。

  「日本型雇用」の解体、非正規雇用の劇的増大は、日本企業の利益に莫大な貢献をしました。

 3)かつての「産業下士官」25%枠は、今の世代では5%前後に減少します。

 では残りの95%の人々の人生の「安定」はどうなるのでしょうか?これは、何も当人の努力が足りないからではありません。構造的な問題なのです。

4)かつては、資本家VS労働者という解読格子によって、95%の労働者は組合によって団結し、「資本の利益」は「労働」の「搾取」によるもの、として自らの「大義」を信じることができました。 

 しかし、現在の自己責任イデオロギー及び消費社会によって分断されている若年労働者たちには、自らを肯定する「大義」が見当たりません。

 この状況からの反転攻勢(contre-attaque)は可能でしょうか?

 今年は、この問題を考えていきたいと思います。

 
  
  

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