「ミレニアム世代」の「出口なし Huis clos」
現在、日本の労働者の4割が「非正規」とされますが、20代に限定すれば、あっさり5割を超え、さらに女性、またシングルマザーとなれば7-8割以上が非正規です。
また、同世代比5割の高卒+専門学校卒の人々は、一旦「正社員」となったとしても、労働時間が長く、給与は安い上に上昇していかないので、1-3年で退職して非正規労働市場に参入するサイクルとなっています。
しかも、美容(ネイルやメイク)あるいはアニメなどの専門学校の多くの卒業生は、基本的に、その分野の仕事で生計を立てることはできません。
その上、平均300万から400万の授業料を「loan」として背負わされて「世間」という荒波へと旅立っていくのです。
伝統的に、一人で「身を立てていく」ことができた「美容師」職でさえ、現在仕事が「きつい」・「安い」で90-99%が続きません。
しかも、専門学校の授業料のために借りる「loan(名称は奨学金)」、旧育英会の「奨学金 loan」と違って「返還猶予」は基本ありませんので、たいてい利息の高い新たな「loan」に借り換えて人生を歩んでいくことになります。
これは実質金融業が若者の人生を質にとって利益を上げていることに他なりません。