挨拶を交わした患者さんが死亡退院していた。ずっと「痛い、痛い」と涙を流していたのに、掃除に行くと挨拶をしてくれて、痛いとうめくのを我慢してくれていた。掃除を終えると必ず「ありがとうございます」と言ってくれた。
親族が集まっていたし、看護師の態度もそういう感じではあったけど。それでもを今朝、空っぽの部屋を見ると、嘘みたいだなと思ってしまう。
パレスチナでは、もっともっと親密な人との凄惨な別れが毎日、毎日、1日の休みもなく起こっている。
パレスチナの人も、嘘みたいだと感じるんだろうか。それとも、ぜんぜん違うんだろうか。