なぜ立つのかって聞かれたの、昨日のホームテレビの記者さんだけではなくて、前にも聞かれた。若い男性で自転車に乗ったまま質問してきた。たぶん半分は好奇心で、半分は自分が立たない理由探しだったと思う。

ぼくが何かを言うたびに、「おれは帰って寝たほうがいい」とか「本を読んだりしたほうが」などと言っていたから。本を読んで云々は、インスタグラムを見たらどうしようもなくなったと話したからだった。それ以前にも「自分は今の生活に満足してるから立たないけど」とも言ってて、こいつナメてんなと思ったので、「おれは小説書いてて商業デビューもした。本当なら小説を書きたいでも、その時間を削ってでも立つしかないんだ」と生まれて初めて作家なんだぞとマウントを取ってしまった。反省。
ただ、そこからはナメた態度は減ったので、効果はあったっぽいけど。つまり、ぼくの言葉を信じるくらいの純粋さはあったのかなと。もっと駄目なヤツなら、いくらでもひどい返しは思いつくだろうし(例えばおれなら百バターンくらいは思いつく)。
立つ人と立たない人だけではなく、世の中には立ちたくても立てない人もいるんだ、そういう人から応援してもらったりしたよ、と話したらちゃんと聞いてはいた。

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ただ、それは立つようになったから知ったことであり、それを知ることで立つ理由が増えるんだ、というのは理解できないって感じではあった。
そのあたりは、やる前から目標設定するのが当たり前だからなのかも。飛びこんで、動いていく中で、見える景色が変わっていって、自分も変化して、目標も変わることもあると思うんだけど。

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