で、世界が収容所と同じだとすれば、待っていても待遇が良くなるはずもない。時間が過ぎればガス室に送られるだけだ。しかし、進歩主義的歴史観だと過去から現代に向かって人間はよい社会を作り上げてきたので、未来はさらに明るくなるはずだ、と思ってしまう。
だから自分たちの子どもらのためにも、今は耐えて、我慢して、怒らないで、やりすごし、時が過ぎるのを待つ。待とうとする。しかしそれは、支配者の思うツボだよ、時間の外に出なきゃ、みたいな話だった。時計を壊した人がいたらしく、そういう人のエピソードが象徴的に語られていました。
ぼくは基本的には法を信じていて、法によるプロテストが世界をよくしていくのではと考えているのですが、でもこの「時間の外に出なきゃ」とか、アウシュヴィッツによって世界を語る手法とかは、めちゃめちゃ面白かったし、勉強になりました。なにより、〈本当に大切なのは、頭を垂れないたびに、文明の偽りの偶像を破壊するたびに、違法な道で同志と目が合うたびに、権力の象徴に火をつけるたびに、私たちが感じる強さです〉とか、ぞくぞくするほどカッコいい。こういうのにはしびれちゃう。
スタンディング仲間の佐藤さんが、被爆者と若い世代をつなぐzoomの企画をやってらっしゃいます。35歳以上も参加できます。ぼくは前回参加して、ものすごく勉強になることが多かったので、ぜひ。
おれも違法な道で同志と目があいたいぞ。どこに行ったらあるんすかね、違法な道って。
スタンディングに参加したからこそ、読んでいるわけで、色々と受け取っている気がします。
あと、今日も色んな人に白薔薇のライトを褒めていただいて、嬉しかったです。
#stopgazagenocide