自分は観客に成熟を求めるアニメが苦手なんだけど、それは魅力のある大人をなかなか描けていないのに成熟だけ求めることに違和感があるからだ。「成熟」にはオタクに対する大人になることへの義務感だけ課して、その反面、クリエーター側もオタクだから魅力的な大人像を提示できない問題があるように感じる。魅力的な大人像を描いて憧れを持たすのが王道なんじゃないか。
私は13歳の頃に『夕陽のガンマン』を観てイーストウッドの演技が心底憧れて早くああいう渋い大人になりたかったが、別に『シンエヴァ』を観てもゲンドウみたいな破綻者になりたくないし、目からビームも出したくないんだよ。