先進資本主義におけるポスト工業化時代の主体としてわたしがそのただなかにいる宇宙においては、人間の女、オンコマウス、クローン羊ドリーのあいだには非常に多くの親密な関係があり、それゆえ、それら三者の身体化され状況に埋め込まれた場所には共通点が多い。
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同様に、人間という種の女性として状況化されたわたしの立場ゆえに、わたしは構造上、サービスを提供する側にいる。かくしてわたしは人間という種の不可侵性や統一性をめぐるいかなる観念よりも、望もうと望むまいと臓器や細胞の提供者である有機体により近いところにいるのだ。
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わたしの性別は、価値下落的な差異あるいはより価値のない存在として理解された「他者性」の側に陥れられた。ポストヒューマンへの生成変化がわたしのフェミニスト的自己に訴えかける理由のひとつは、歴史的にいってわたしの性別が完全な人間性(ヒューマニティ)に成り遂げることができなかったからである
(省略)このあとフェミニズムSF的に(しか読めない!)盛り上がりまーす。写経転記終わり