電車の座席に着席する際の主に肩、肘、腕の側面の強制的な接触についての錯綜した会話は(我々は不快に都市にぎゅうぎゅう犇めく動物です。と晩に亀に告白するのです)、ル・コルビュジエのモデュロールを理解するためのかんたんな演習「2人組になってお互いの身体を計測してみよう」で相方の同級生(彼女のようにKEITAMARUYAMAを着こなす人をあれから見たことはありません)の2倍の肩幅を叩きだし(首をひねってお互い何回も測りなおしました)、ル・コルビュジエの(伝記的事実を知る前に)輝かしい神話が陰り、ウィトルウィウス的人体図へのうっすらとした疑念の発芽となった記憶を思い起こさせます。つまりあれはいささか不快な建築についての会話なのですね