多少なりとも90年代ゾンビの感傷、またはここからの脱出のわずかな期待。といったチョロい気持ちでチケットを取った『バーナデット・コーポレーション特集』3本の内《Get Rid of Yourself》、そう私は覚えている。2001年ジェノバ・サミットアナキストの旗の旗がひらめく騒擾の映像に、ブラック・ブロック(警察庁によると“反グローバリズム運動における過激な取組み”)の参加者たちの回想の独白、小花柄のワンピースのクロエ・セヴィニーの朗読、がかぶさるシネ・エッセイで、今も頭を抱えてネットのスクリプトを読もうとしている