定期的に2次創作の人魚もの、マーメイドAUで波打ち際にて爆発する私は『マーメイド・オブ・ブラックコンチ』モニーク・ロフェイ著、岩瀬徳子 訳、を読むべきでは…
帯裏の本文より
>バスタブのまわりは果物の皮や彼女の体から剥がれ落ちたもので散らかるようになった。髪に絡まっていた海藻は塊になって落ちはじめ、長くて黒いもつれたドレッドヘアが現れた。耳からは海水が滴り、小さな海の昆虫が這い出てきた。鼻からは軟体動物や小型のカニが出てきた。彼女はさまざまな海の小動物の棲み処で、そうした生き物は日が過ぎるうちに彼女を明け渡し、出ていった。バスタブの脇に小山ができ、その山はうごめいていた。カニが横歩きで逃げていった。においを嗅ぎつけてやってくる近所の猫を追い払わなくてはならなかった。
https://sayusha.com/books/-/isbn9784865283495