エドワード・アシュトン『ミッキー7』(大谷真弓訳、ハヤカワ文庫SF)をいただいて読みました。ポン・ジュノ監督で映画化予定の、ミリタリーとスペースオペラとアドベンチャーが主要成分のSF小説です。ややお調子者の主人公による軽妙な語りが魅力の娯楽作でした。
氷に覆われた異星の開拓部隊に、危険な作業や実験のための使い捨て要員(エクスペンダブル)として採用された主人公は、死ぬたびにクローンとして再生される。しかし死亡確認と見なされた七番目がうっかり生きていたため、自分が二人になってしまって!? ムカデに似た異星の生物と人類ははたして交戦するしかないのか?
コメディ要素も多く、気楽に読めますし後味も悪くありません。ただし展開は予測できるので、もう少しハイテンポでも良かったような。ちょっと懐かしい感じのSF冒険小説です。
髙橋大我さんのことを調べていて、当初ウィメンズウェアを学んでいたものの通史的な作品を作りたいと考えた時にメンズに転向した、と語られているのを見た時、何故、と思うと同時に、ファッションヴィクティムとか抑圧性とかいう言葉が脳裏をよぎった。
単純にしがらみがあったとか、そういう話ならまだなんとなく腑に落ちるというか、(ザッと検索した限りでは)語られていない理由も納得できるけれど、もし何か理由があるのならば、そして機会があるのならば、尋ねてみたかった。
このインタビューでは女性が作る女性のための服に魅力を感じた、とあるからそれ故に、かなあ。
https://www.wwdjapan.com/articles/1267650
大西さんの仕事の質が素晴らしいことに異論はみかけないが、事実確認や踏み込んだ指摘については「編集者の仕事ではないか」という意見は見かけた。私は「校正者の仕事であっても良いが契約のたびに確認されるべきで、依頼側が具体的に提示のうえ見合った費用体系にすべき」とおもう。 文字数で従量課金部分を設定し、基本料も設定するとか。出版社もそんなに余裕はないのかもしれないけれど大手ならできないこともないはず。
お茶好き校正マン。ソシャゲ(主に女子向け)、読書と運動、時々公共交通機関旅(47都道府県の地を踏んだ)、美容、おいしいもの、医療制度、ちょっとだけサーバーとかアプリケーションとかシステムとか、美術館博物館劇場音楽。と、興味爆発雑多鍋の様相です。他鯖のアカウントはリストからどうぞ。