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膝にまるくなった猫を撫でながら、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの猫の小説を呼んでいる 良い……わたしは「猫に座ってもらえる選ばれし人間」なのだ……

猫ってほんと……幸せを形にしたようないきものですね……ふわふわだし、温かいし……柔らかいし……ねこ……ねこっていいよね……子供の頃から「心の通じるような生き物」との関係に憧れてたけど、犬にしか縁がなくて、猫がこれほど贅沢に「通じる」とは思っても見なかった 猫ほんとこんなにも「関係」が築けるとはねえ……わたしは猫に選ばれしもの ふふふふふ

面白かったー 短いよみものばっかりなので気楽に読める
やはり白眉は作者お得意の「現実世界に微妙に魔法が交じる」世界観の巻末「ちびネコ姫トゥーランドット」なんだけど、個人的には「お日様に恋した乙女」がなかなかクイア的に読めて印象深かった どうにもならない、互いに好感を抱いていても決して生きる人生の交わらない二人のすれ違いが切ない
「やめてください! あなたの足はそのままが美しいのに!」「でも、私の望む形ではなかったの」とかもう……お日様との約束が身勝手な思い込みだった、変身は無用だった、みたいに読める一瞬が高リアルに”移行”すればきっと恋が叶うと思ってた片思いの話みたいでほんと切ない でも”変身後”結局は穏やかに豊かな時間を過ごせるようになっている描写なので……でも彼とのすれ違いはほんとなんか切ない どうしようもなさ……

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