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『テーマからつくる物語創作再入門』(K. M. ワイランド)かなりアツいです。
本書は、テーマ・プロット・キャラクターの三者の融合によって物語を創作することを志しています。三者のどれかにフィーチャーした創作論は数多くあれど(そして、自ずと融合を論じることになった創作論もいくらかあれど)、最初から融合それ自体を目標として語るのは初めてお目に掛かりました。三者の融合を語るために、読者には三者に関する前提知識を求められるのですが、ある程度の創作論を読んだ人には強く勧めたい。
テーマ・プロット・キャラクターの融合は言うに及ばず、脇役の作り方や、サブテクストの深め方、シンボリズムによる意味の表現の仕方、テーマ(抽象)とメッセージ(具体)の行き来の仕方など、前提知識の要求水準が高い分だけ、高度な議論がなされています。
私は同著者の『ストラクチャーから書く~』を創作論のバイブルにして、適宜に『アウトラインから書く~』を眺めているんですが、『テーマからつくる~』は新たなバイブルになると確信しました。
ガチでお勧めです。
filmart.co.jp/books/978-4-8459

フィルムアート社のカクヨムに要約もあるので、とりあえずそちらだけ読んでもいいかも。
kakuyomu.jp/works/117735405519

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