『建築DX2』(木村駿)

投資の勉強のため。
建設業において残業規制が課せられる「2024年問題」はクリティカルな問題だと思っていたので建設DX系スタートアップに投資して、その結果、爆損したことがあるのですが、本書、「建設DXはまだ夢やで~」つってて爆損する前に読みたかった。一言で言えば、DXできる余地のない中小企業が多すぎる&水平分業が進んでいるせいで関係者が多いのがネックらしいです。
建設ではテクノロジーが浸透するまでに5~10年程度かかることがザラらしく、そういう位置にゴールを置いておくのがいいのかと思った。
個別だと大林組が強そうでした。

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もう少し踏み込んで書いておくと、水平分業の業界でパワフルにDXを推し進められるのは、パワフルな大手に限られるので、結局は大手か、大手と組んだスタートアップか、大手とスタートアップのJVか、という感じになるっぽい。スタートアップにとっては、どのくらい事業のスコープが細かいかと、どのくらいマーケットが大きいかの両方をしっかり意識しないといけないらしく、後者にアクセスするために大手が要るらしい。そのため、IPOよりM&Aが選ばれることも多いっぽい(じゃあ建設DXのスタートアップへの投資って激ムズじゃん)。

投資だけの目線で言うと、スタートアップなのに速度感と収益性は(速くても)大手に律速されるのでかなり難しそうだな。

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