『ダンスの言語 動きを読む・書く・表現する』(アン・ハッチソン・ゲスト、ティナ・カラン) #読了 #よしざき読んだよ
ダンスを記号で表現するというコンセプトのための教科書……なのだが、動きの語彙を蒐集するために読んだ。
以下、適当にまとめる。
静止:休止(静止)は緊張感を生み出すためのものである。静止は、急な動きに対して「枠」を与えることで印象深い者にする。
ダイナミクス:動きはアクセントを付けることによって、より興味深いものとなる。アクセントは急なものであり、エネルギーの炸裂である。エネルギーの急激な高まりとスピードの僅かな上昇は、瞬く間に消え去るが、簡単に生み出すことができる。
連続的な動きのフレージング:始点から終点に向かう連続的な移動にダイナミックな要素が加わった場合には、そのダイナミックな動きにキネティックな論理を生じさせることができる。
空中でのステップ:ダンス全体を非日常的なものへと表現する。ドラマチックさを表現する。重力に逆らい、地上の存在である肉体を上昇させることでエネルギーを燃焼できる。
方向性のある動作における解釈と表現:「上」は重力や運命に逆らう方向であり、自身や自己主張を表現する→大きなよろこび、希望、願いを表す。「下」は逆に、重力に身を任せる→服従、あきらめ、落胆、絶望。
球体の中での動き:四肢の動きは、胴体を中心軸とする球体の中で表現される。
曲げる、伸ばす:内気な感情は人を縮こまらせ、よろこびは拡張をもたらす。
伸ばす:曲げた後に伸ばし、静止することを繰り返すことで、空間的に、強調の仕方を多様にすることができる。
曲げる動作・伸ばす動作の持続:物語や特別にドラマチックな内容ではなく、純粋な「動きそのもの」を楽しむ。