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『夜のピクニック』(恩田陸)

実は読了してなかったシリーズ。うーん、どうなんだろう。舞台も登場人物もその関係も魅力的なのだけれど、ぜんぶ喋りすぎだな。もっと口数少ない方が好みだ。完全に私の好みの問題です。
ただ、読む機を逸していた感があって、これは中高生のときに読まなきゃいけなかった本でもある気がするんだよな。大学生でも遅い。無理矢理に集められた「学級」の雑多さとか、無理矢理に参加しないといけない「学校行事」への期待の諦め切れなさとか。そういうのがアクチュアルな時に読まないといけなかった。
我が身を振り返ってみて、学校行事にも部活にもフルコミットした満足感はあれど後悔もある。高校3年生のクラス。仲の良いやつがいなくて(当時の私はガードを上げていたし、そうでなくてもグループができあがっていた)、そういう、誰とも連めない奴らと連んでいた。もう大半は名前も思い出せない。それが残念だ。
そういうことを思い出させてくれたから、いい小説だったのかもなー。ただ、おしゃべり過ぎな小説な気もするんだよなー。

amzn.to/3sUq3QL

3/4くらいのスケール感だったらクリティカルヒットしてたんじゃないかな。要素は全部好きです。雰囲気も好きです。ただ、しゃべりすぎ。
私の好みではないけど爆裂にヒットしたということで、研究の余地はあろうが、うーん。

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