【読みどころ】
・メインキャラクター全員を使った立ち回りで一息に全員のキャラ=能力を立てた点。とにかく立ち上がりが良かった。
・↑の上で、第一幕の終わり=第一プロットポイントでは主人公とその相棒に焦点を絞った立ち回りを描くことで、自然とキャラクターへの没入感を上げた点。読者の関心をコントロールするのが巧みだった。
・死者を操る〈死霊術〉が存在するファンタジー世界における政治家の葛藤=異能を公に知らしめるか隠し通すか迷う心理を第一プロットポイントの前に配置し、まさにここに切り込むことが物語の核になることを示唆することに成功した点。単なる立ち回り=アクション以外にも読ませ所があることを端的に示している。